黒髪派にとって、ファッションがカジュアルになる夏は遊びを効かせたカラーチェンジが難しいのが実情でとても悩ましい季節。でも、黒髪ならではの深みのある髪色は、実は光を反射しやすく、ブロンドよりもツヤが出やすいといわれている。そこでおすすめしたいのが、カットなどによって顔まわりをパッと明るく見せるニュアンスを仕込む方法だ。
黒髪ボブで垢抜けるポイント
「フレンチボブやチョッピーボブのように、動きと質感が生きるボブは暗めのカラーであるほど立体感が際立ちます」と語るのは、「ハーシェソンズ フィッツロビア」のカラーリスト、ジョン・アルフレッド。「カットによって作られたボブの凹凸に光が入り込み、黒髪からブルネットヘア特有の多彩なニュアンスを引き出してくれます」
カットとカラー、どちらを先にすれば良いか
現在カラーリングを行っていて、もし黒髪に戻すことを検討している場合は先にカットを済ませてからカラーリストのもとへ。シルエットが決まっていれば、黒髪ならではのハイライトやトーン調整の入れ方がより的確になる。
「軽いメンテナンスやレイヤーを追加する程度のカットなら、カラーを先に行っても問題ありません。フルチェンジでない限り、サロンではカラーから始めるケースが多いですよ」とアルフレッドはアドバイス。早速、夏におすすめの黒髪×ボブのスタイルをチェックしよう。
黒髪に似合う最新ボブカット完全ガイド
シャープレイヤーボブ
動きのあるチョッピーカット風のレイヤーを入れると、深めの髪色でも一瞬でエッジィなムードに。フルバングスを合わせれば、モダンでクールな印象が際立つ。
スリーク & シックボブ
短く切りそろえたストレートのブルネットは、最も健康的でつややかに見えるのが強み。均一なライン&ミニマルなAラインボブで髪本来が持つツヤを強調しつつ、毛束だけ内側に向けてワンカール。動きを添えることで洗練された印象もアップ!
ソフトカールボブ
あごラインのボブに柔らかなカールを組み合わせれば、磨き上げられたような華やかさが完成する。髪そのものが主役になるため、ほかのスタイリングは引き算で整えるのが正解。
ワンポイントカラー
普段は黒髪派でも、今年の夏はフェスや旅行、イベントの計画をたくさん立てている人は、控えめなレッドを毛先に仕込むアレンジがおすすめ。意外性のある差し色でありながら、どんなシーンにも通用する上品さをキープできる。
タッスルドボブ
フレンチボブ特有のラフなアンニュイ感は、黒髪と好相性。無造作な質感で動きを引き出し、前髪をプラスすればミステリアスでエフォートレスな雰囲気に。仕上げにはもちろん赤リップをON。他のメイクはミニマルに抑えるのが鉄則だ。
Realization : Medina Azaldin、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI
出典:UK ELLE