アクセサリー感覚で、ヘアアレンジを取り入れる
「アレンジはコーディネートの一部」と話すクララ・ブランさんは、まさにパリジェンヌのお手本のような存在。「ヘアアレンジは難しく考えず、まずは気楽に楽しむこと。私は、朝ブローをする時間がないからまとめちゃおう、くらいの感覚。シンプルなファッションでも、アレンジを加えるだけで、印象もガラッと変わるので、トライしない手はないです!」
シニヨンにパールを添えて、エレガントなスタイルに昇華
三つ編みをシニヨンにし、パールが付いたピンをランダムに挿すことで、一気に華やかさがアップ。「オケージョンはもちろん、デニムなどのカジュアルなファッションにも合わせて、甘さのバランスを取っています。パールピンはアマゾンで購入しました」
シンプルなコーデに映えるスカーフが主役のスタイル
うなじの位置でまとめたシニヨンに、リボン状に折りたたんだスカーフをひと巻き。「ボーダーやデニムなど、定番のファッションにこそ生きるお手軽アレンジ。長く垂らしたスカーフは、ロングヘアのようになびくので、ショートやミディアムヘアの人にもおすすめです」
スカーフと共に編み込む一歩先のブレイドスタイル
ポニーテールの根元にスカーフを結び、毛束を3本に分け、2本にスカーフを巻きつけ、そのまま三つ編みに。さらにスカーフをリボン結びにして固定。「柄のスカーフだと、毎回違う面が見られて楽しい! 洋服がシンプルなときほど、スカーフが映えます」
クララ・ブラン
PROFILE モデル、会社員。日本在住のパリジェンヌ。自身のブランド「アトリエルージュ」のディレクターも務める。
気軽に楽しめるショートは、分け目とヘアアクセで差をつける
約1年前に思い切ってロングヘアをばっさり切った相川茉穂さんは、ショートにしたことにより、アレンジが楽しくなったそう。「ショートはロングと違って巻いたり編み込んだりはできませんが、質感や分け目を変えるだけでヘアに変化が出ることを実感しました。ロングと比べて作り込まないショートこそ、ハードル低くアレンジを楽しめると思います」
ツヤ髪と七三分けで、クールなオケージョンにも対応
お呼ばれの日は、ブラックドレスと相性の良いクールでタイトなスタリング。「普段はセンター分けが多いのですが、ドレッシーなスタイルのときは分け目を変えて、ツヤ感が出るスタイリング剤でピタッとまとめています」
ヘアバンド以上、ティアラ未満。ジュエリー級のヘアピース
「ジュエリーのようにきれいなヘッドピースをずっと探していて見つけた、『カレワラ』のカチューシャ。夏至のときにしか咲かないバラがモチーフになっているそうで、ストーリーも含めて大好きです」。前髪はオールバックにして、毛先を跳ね上げてニュアンスをつくる。
主役級の大ぶりモチーフをモバイルアイテムとしてポーチイン
「胸キュンしすぎて、即買いました!」と語るウサギのバレッタは、「ヒリヤー バートリー」のもの。髪はピタッとタイトにまとめてバレッタが際立つように。「ポーチに入れておけば、急な女子会などで、テンションを上げたいときに便利で持ち歩いています」
相川茉穂
PROFILE モデル。バウ インクPR。モードからカジュアルまで、さまざまなファッションを着こなすスタイルアイコン。
お気に入りのヘアアクセを探すことから始める
ヘアアレンジやメイクが上手な人にセンスを感じるというよしいちひろさん。「私もヘアアレンジに対しては苦手意識があったのですが、すてきなヘアアクセサリーを買うと、髪を伸ばしたり動画で研究することが楽しくなってきて。小難しく考えずに、まずは、お気に入りのアイテムをお迎えしてテンションを上げることから始めてみてほしいです」
清楚なスカーフでノーブルなコーディネートを引き立てる
「スカーフの見え方で印象は変わってきますし、簡単で品よく見えます」。ストックホルム発の「ビロット」のヘアアクセサリーは、ゴムとスカーフが一体化になったデザイン。ポニーテールの根元にかぶせるだけでなく、毛先部分に巻いて、リボンのように使用しても。
結び目を折り込むコクーンシルエット
「毛先に近い部分で髪を結び、結び目を内側に巻き込んでうなじ部分でピンで留め、丸みのあるフォルムに。『ソフィー ブハイ』のバレッタをアクセントにすると、モダンな印象になります」。結び目を留める位置や長さ次第では、ボブのような印象にも調整が可能。
ワークスタイルには、カントリーなかわいさを添える
デニムには、スカーフと編み込みのフェミニンなムードで全体のバランスを調整。「側頭部の毛を2本に分けてねじり、耳下からは三つ編みに。それぞれうなじで交互させて、反対側の耳の後ろで留める。スカーフをヘアバンドにし、結び目を隠して完成」
よしいちひろ
PROFILE イラストレーター。やさしいタッチのイラストと洗練されたライフスタイルに多くのファンを持つ。
特別なテクニックはなしの日常に溶け込むアレンジ
丸林広奈さんは、ファッションとなじむ3ルックを披露。「ヘアもファッションの一部だと思うので、髪だけを切り離して考えず、トータルのバランスを見るように意識しています。ただ、ヘアのプロがやるようなアレンジではなく、どれも簡単なもの。自分でできる範囲のバリエーションをいくつか持っているだけでも、スタイルの幅は広がると思います」
シンプルなポニーテールもモダンに昇華するヘアカフ
ヘアカフと一体になったゴムは、デンマークとニューヨークを拠点にしたブランド「リエ ストゥディオ」のもの。「何気なく結ぶだけでも、洗練されたように見える優秀アイテム。丸みのあるシルバーのフォルムは、どんな格好にもマッチするので、重宝しています」
クリップで首元が映えるリラックススタイル
フランスのヘアアクセサリーブランド「アレクサンドル ドゥ パリ」のクリップで、髪をねじりながらゆるっとまとめて。「長い髪もしっかりホールドしてくれるクリップは、自宅で家事をしているとき、仕事や作業するときに便利です。首元をきれいに見せたいときにも◎」
レザー×巻き髪で、甘辛のバランスをチューニング
コンサバになりがちな巻き髪は、あえてクールなファッションの日に。「クールな印象になるレザージャケットには、フェミニンな巻き髪を合わせることで、全体のバランスを調整。アイロンは34㎜で、細かめに巻いてニュアンスを楽しんでいます」
丸林広奈
PROFILE スタイリスト。アパレルブランド「マーノ」ディレクター。フェミニン×モードなスタイルが人気。